私の居場所
私は首を傾げながら聞く。

「まだだよ。」

福山さんは笑いながら言った。

「嘘も方便って奴かな。」

それって…。

「ごめんな。大半は本当の事だけど、俺が検査で引っかかったのは、嘘。いや嘘というより、まだ結果は出ていない。多分最近お酒を節制しているから、結果は異常なしだと思うから、結果嘘になっちゃうかもな。」

私はあっけにとられて、言葉も出ない。

駅に着いて、一旦車を止めた。

「でもこれで園を連れまわす許可を御両親からもらえた。」

嬉しそうな福山さん。

「夕飯の管理をする事の間違いじゃないんですか?」

私の必死の訂正に、福山さんは笑みが止まらない感じ。

「園のご両親に信頼を得たら、もうすべてクリアなんだよ。」

してやったりの福山さんの顔が憎らしい。

「今度の休みは全快祝いで出掛けようと言ったけど、予定を変更していいか?」
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