私の居場所
でも次の一言で、私のそんな思いはもろくも崩れた。

「園、可愛いぞ、その顔。」

そんな事を言う福山さんの顔もほんのり赤いと思うのは、私の気のせいなのかな。

手をつながれたまま、いつものように話をする福山さん。

それからしばらくして目的地に着いた。

専門店がたくさん入っている郊外型のショッピングセンター。

割と何でも揃うと評判だ。

私が車から降りると、こちらへ回り、また手を取られた。

「ん?」

その様子に私は福山さんを見上げる。

背の高い福山さんは私より20センチくらい視線が高いのだろうか。

「何?」

不思議そうな顔をして、視線を下に向ける福山さん。

「これは…。」

私は左手で、福山さんにつながれている右手をさす。

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