乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
土曜のお昼ということもあって、カフェの店内は混雑していた。
レジでパスタを頼み、私達は窓際の席に座った。
「ちょうどこの席空いて良かったですねっ」
優奈ちゃんがアイスココアをテーブルに置いて、にこりと笑う。
「そうだねぇ、やっぱ土曜だから混んでるね…」
こうやって2人でランチを食べるのは初めてだった。
優奈ちゃんの勤務はだいたい学校帰りの数時間とかで、土日に入ることはたまにしかなかったから。
「陸もくればよかったのに」
なぜか陸さんの名前を聞いてどきっとした。
「あ…陸さんはお弁当があるから…」
「え!奈緒さんがいつも作ってるんですか?」
「うん」
「そっかーだから誘っても来なかったんだぁ」