乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
毎朝作るの大変だったら無理しなくていいって言われたこともあったけど、毎回お弁当箱が空で返ってきたり、美味しかったって言われると嬉しくてつい作ってしまう。
陸さんもたまには外で食べたいんだろうけどな…
「聞きたいことあったんですけど…奈緒さんって陸が暴走族に入ってた頃に知り合ったんですよね?」
「え!?うん…」
「その頃の陸ってどんな感じでした?私うっすらとしか覚えてなくて~」
「そっか…優奈ちゃんまだ小さかったんだよね」
私が陸さんと出会ったころは…優奈ちゃんはまだ8歳とかだったんだ…
なんかすごく年の差感じる。
「陸さんはね、最初はすごく人との間に壁を作ってた人だったの。でも優しさだけは変わってないよ。あの頃も不器用だったけどちゃんと私には伝わってたから」