乱華~羽をくれた君~Ⅲ【完】
その時、事務所の電話が鳴った。
「はい、桐谷建設です」
電話の主は杉田さんだった。
陸さんではなく、優奈ちゃんに代わってほしいと言われた。
不審に思いながらも代わると、優奈ちゃんが深刻そうな顔で話をしている。
杉田さん…
優奈ちゃんになんの用なんだろう。
電話を切った後の優奈ちゃんはどこか顔がこわばっていて。
「…どうかしたの?杉田さんなんて?」
私の声に優奈ちゃんは笑顔で顔を上げた。
「いえ!さっきの確認…だそうです!もう大丈夫です!」
そう言ってトイレに行ってしまった。
確認…?って…?
応接間での話の内容は、私はわからないからなんとも言えない。
本当に大丈夫ならいいんだけど…。