Nemesis=復讐の女神=



「それに、私の事は青龍の皆には言わないで。一人で何とかするから。」



そして……皆には迷惑を掛けたくないから。



そう心の中でつぶやいた。




私の言葉に、悠里ちゃんは心配そうに眉を下げたあと



「ぁ、じゃぁ私の友達を紹介するよ!私がいじめられてる時、守ってくれた人が二人いたの!」



そう嬉々と話す悠里ちゃんに、私はポカンと首を傾げる。




「その人達に守ってもらいなよ!」



そう上目遣いで話す悠里ちゃんに、私は困ったように笑う。


「でも……」




知らない人に守ってもらうのはちょっと……。




でも、悠里ちゃんは私の手をガシっと掴むと



「お願い……せめて、この位はさせて。」



と上目遣い+ウルウル目で頼んでくる。



ここまで言われると断れないよ……!



悠里ちゃんの可愛さに負けた私は




「ぁー、うん。じゃぁお願いしようかな?」




そういったのだった。




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