偏食系男子のススメ【完】




「……でも、探してくれたのは本当みたいだし、一応礼は言っとく、……ドーモ!」


「……は?」




……どーも? ……礼は言っとくって、女子高生が使う言葉かよ。



……なんだアレ。


怒鳴るように言って、感謝する気ないだろって思うくらいには荒んだ目を私に向けたボス猿は、そそくさと逃げるようにクラスの輪の中心に戻って行った。



……どーも、って、どーもって。……なんで私が感謝なんかされちゃってる……?




「う、お、うええええええ、やだ、なんかキモイ!」




途端にぞわーっと、体中が痒くなるような気がして、物凄く恥ずかしい気持ちになってくる。


体を抱くように腕を回して、超高速で摩りながらうわあうわあと呟かずにいられなかった。




「……あ、あーちん、……あの人に何かしてあげたの?」


「え!? いや、別に……なんも、……おええええ、きもいいいい」




痒い痒い、なんか小っ恥ずかしい! くすぐったいとかじゃない、なんか痒い。


感謝なんかされても、って感じ。するなよ感謝なんか。別にいらないっつーの。キモイからやめてほしい。



未だ不安そうに私を見上げる川端さんに暴言を吐く余裕もなく、ひたすら体を摩りまくっていた。


早川め、本当に余計なことをしやがって。


< 86 / 310 >

この作品をシェア

pagetop