オトナの恋を教えてください




猫カフェから出ると時刻は夕方だった。
二人でぶらぶらと吉祥寺駅のロータリーまで歩く。


「どっかでメシ食って解散にするか」


柏木さんはそう言ってくれるけれど、私は最初から決めていた。


「柏木さん、ありがとうございました。今日はもう帰ろうかと思います」


「え?……ああ、そう」


デートはすごく楽しかった。
柏木さんと普段以上に色んな話ができたし、猫好きなんて意外な一面も発見できた。
このままもっと長い時間一緒にいたい気持ちはある。

だけど、一日拘束してしまったし、私も自分にブレーキをかけたい。
柏木さんと手をつなぐたび、湧き上がってくる喜びを、少し抑えたい。


「また、お付き合いお願いします」

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