オトナの恋を教えてください
柏木さんが当然というように言った。


「だから、次の段階にいくんだろ?あんまり時間ないんだから、サクサクいかないとな」


サクサク関係を進めるってことだよね。
やっぱり、私はあと1ヶ月のうちに彼と一夜を共にするんだ。

想像すると頬どころか、顔面から首までが熱くなる。

最初、柏木さんに『抱いてください』ってお願いした時より、今の方がずっと恥ずかしい。
ずっとずっと胸が苦しい。
安易に依頼できた自分が、今では信じられない。


嬉しいような、困ったような。
胸が痛いような。

うまく分析できないんだけど。


「いろは?」


柏木さんが胸を押さえる私を覗き込む。


「どうした?」


「あ!なんでもないですよ!」


私は慌てて顔を上げた。
悩んでちゃ駄目だ。
柏木さんが私の困った計画に付き合ってくれている。そのことで満足しなきゃ。
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