オトナの恋を教えてください
「柏木さんのおかげです」
ようやくいろはが言ったのがそれだった。
「俺、言いたいこと言っただけ。そもそも、この騒動って俺が女にだらしないからだろ?いろはは巻き込まれたんだよ」
「そんなのは、柏木さんとお付き合いできた時から覚悟していたつもりです。でも、私だけなら、きっといじめを我慢し続けていました。裏で泣きながら、早く会社を辞めたいなんて思いながら。
柏木さんのおかげで、先輩たちを撃退する勇気が湧きました。……きちんと言いたいことを言えてよかった。こんなに清々しいものなんですね」
いろははまだ固い表情ながら、晴れ晴れと微笑んだ。
すごく印象的な眩しい笑顔。
へえ、こんな顔もするんだな。
「でも、すっごくビビってたよな」
「はい、正直、嘔吐寸前の緊張感でした。危なかったです」
「嘔吐しなくてよかった」
「本当です。のどまで競りあがっていて、何度か飲み込みました。実際嘔吐していたら、話し合いどころじゃなかったでしょう」
真面目に返すいろはが、なんだか3割増しでイイ女に見えた。
言ってることは、相変わらず変なんだけど。
ようやくいろはが言ったのがそれだった。
「俺、言いたいこと言っただけ。そもそも、この騒動って俺が女にだらしないからだろ?いろはは巻き込まれたんだよ」
「そんなのは、柏木さんとお付き合いできた時から覚悟していたつもりです。でも、私だけなら、きっといじめを我慢し続けていました。裏で泣きながら、早く会社を辞めたいなんて思いながら。
柏木さんのおかげで、先輩たちを撃退する勇気が湧きました。……きちんと言いたいことを言えてよかった。こんなに清々しいものなんですね」
いろははまだ固い表情ながら、晴れ晴れと微笑んだ。
すごく印象的な眩しい笑顔。
へえ、こんな顔もするんだな。
「でも、すっごくビビってたよな」
「はい、正直、嘔吐寸前の緊張感でした。危なかったです」
「嘔吐しなくてよかった」
「本当です。のどまで競りあがっていて、何度か飲み込みました。実際嘔吐していたら、話し合いどころじゃなかったでしょう」
真面目に返すいろはが、なんだか3割増しでイイ女に見えた。
言ってることは、相変わらず変なんだけど。