オトナの恋を教えてください
三人の足音が遠ざかってから、俺は壁の隙間から出てくる。


「お疲れ!そしてお見事!」


褒めたつもりだった。
しかし、いろはがへなへなと座り込む。

やっぱり、だいぶ無理していたようだ。一対三の女の闘いだもんな。

俺は肩を貸し、いろはを抱き起こした。


「この前はムカつくなんて言ってごめん。いろは、根性あるよ。自分の気持ち押し通せたじゃん」


「いえ……」


「今後は『来る者拒まず』スタイルだけ考えなきゃな。あんな粘着な女子たちだと思わなかったよ。嫌な思いさせて悪かった」


「いい……んです」


いろはは緊張からの解放のせいか、過呼吸になりそうなほど浅い息をしている。
俺はいろはの呼吸が落ち着くように、背を撫で続けた。

5分ほどでいろはが落ち着いてくる。
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