オトナの恋を教えてください
その弁当は冷蔵機能つきのコインロッカーに預け、まずが全力で乗り物を制覇することにする。

勝手に俺が決めたジェットコースターも迷わずついてくるいろは。
ああ、嫌いじゃないんだな、と俺も安易に乗せたんだけど、乗り終えたいろははぐでんぐでんになっていた。
足腰たたないいろはを座席から引き摺りおろし、ベンチで休ませる。


「苦手なら言えよ」


俺に合わせようと無理をしていたなら嫌だ。

いろはは真っ青な顔の前で手を振る。


「違うんです。私、メリーゴーラウンドやコーヒーカップの横回転が苦手で。ジェットコースターの縦回転は割と大丈夫なはずだったんですけど」


あ、なるほど。
今のコースターは地面と平行の横回転が結構あった。


「わかった、じゃこれからは縦回転オンリーで」


「はい、縦オンリーでお願いします。ご迷惑かけないように、私も気をつけます」


「よし、縦探すぞ、縦」


「縦ならおそらく無敵です」


なに、この会話。

ともあれ、いろはの要望もあり、フリーフォールや縦回転のコースターを制覇することになった。
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