オトナの恋を教えてください
やたら広い園をあっちに行ったり、こっちに行ったり。
なんだか、小学生に戻ったみたいだ。

しかし、体力は小学生並とはいかない。
俺もいろはも暑さと日頃の運動不足がたたり、早々に疲れを感じ始めた。
パラソルのついたテーブルセットで冷たいお茶を飲みながら提案する。


「メシにすっか」


「はい!じゃお弁当出してきます」


いろはの作ってきたお弁当は、基本中の基本という内容だ。

からあげに卵焼き、アスパラベーコン巻き、ミートボールにミニトマトときゅうりのピンチョス。
大きなおにぎりがみっつ。

からあげを口に入れて、俺は嬉しくなった。


「うま!生姜利いてる!」


「本当ですか?」


いろはもぱあっと明るい顔になる。
からあげを飲み込み、今度は卵焼き。
甘い卵焼きはお袋が作ってくれた味とは違うけれど、優しくて安心する味だ。
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