オトナの恋を教えてください
宇都宮さんと吉永さんのツッコミに、山梨部長が困った顔で反論する。


「別に部下をエサで釣ってるわけじゃないぞ。たまたまだよ!たまたま」


「まあまあ。せっかく冷えてて美味しそうなんだから、早速いただきましょう」


志辺さんがどうどうと場を納め、私たちはミーティングテーブルへ。

吉永さんはスプーンとプリンを全員に振り分けながら、自分は好みのいちご味をゲットしている。私はベーシックなたまごプリンをいただく。
B定食でカロリー控えめにした意味はなくなっちゃうけど、山梨部長のお心遣いは嬉しい。

最近、私の仕事量の増加に伴い、データ管理部の先輩たちは何かと気を使ってくれる。
私が至らない部分のサポートや、こんな差し入れまで。

来月には志辺さんがこの輪からいなくなる。
それはすごく寂しいことだ。

そして、いずれ私もここを去る。
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