オトナの恋を教えてください
「で、話を聞くって約束だけど」


私がぽわんぽわんと柏木さんを眺めているもので、先を促したのは彼の方だった。

危ない、危ない。

がっつりうっとりしてた。


「はい!抱いていただきたいという事情ですね!お話させてください!」


「しーっ!人っけは少ないけど、誰が聞いてるかわかんないぞ」


私は慌てて口を押さえた。
はい、すみません!
こういう迂闊なところが、前回も柏木さんをどん引きさせたんでした!


私は彼を見上げ、改めて唇を開いた。


「私、来月、お見合いをするんです」


「へー」


柏木さんが気の無さそうな相槌を打ってから、思い直したようにこちらを見下ろす。


「早いね。入社4ヶ月で、もう結婚の話が出てるんだ」
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