オトナの恋を教えてください
いろはからは斉田さんの反応は聞いてない。
実際のところどうなってんのか、今度スパッと聞いてみようか。

いや、よそう。

俺といろはには目下大事な事情がある。
俺たちの恋人契約のメインイベントが、明日に迫っているわけだから。


ひとまず、目の前でヘコみ倒す友を慰めるべく、肩を叩く。


「斉田さんだって、慎重に考えたいんだろ?いきなり社内恋愛はしたくないって子もいるし」


「いや、もう脈無いのかもしれない……」


「いつの間にそんなに本気になってんだよ。『可愛いから一緒にゴハン行きたい』程度だったじゃん」


「俺もこんなに本気になるなんて、思わなかったんだよ。一緒にいて楽しかったし、斉田さんの笑顔スゲー可愛いし、もっと知りたい触りたいってなっちゃったんだよ!もう、最初と同じ気持ちではいられない。斉田さんと付き合いたい!」


柘植は恥ずかしげもなく言って、やはり照れるのかホッピーを一息に飲み干した。
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