オトナの恋を教えてください
「よもぎ、痛いかもしれないけど、私も頑張るから、我慢してね」


よもぎは私の膝の上でおとなしくしている。
これから何をされるかわかっている様子だ。それでも逃げ出さず、健気に私を見上げている。

なんて、可愛い子!

最近、ぐっと親密になったね、私たち。
来るたび、オーガニックで美味しいと評判のネコ缶を持参するからかしら。

私は、これまた持参したロングコートの猫用ブラシを取り出すと、慎重によもぎのブラッシングを始めた。


「あの……いろは、コーヒー飲む?」


柏木さんが後ろから遠慮がちに言った。








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