オトナの恋を教えてください
「うう、それはそうなんだけどな。俺も同意してるけどな。
でも、今回は朝からよもぎにかかりっきりで、俺のこと放置してない?それともこれはプレイ?」


柏木さんがじりじりと私に近づいてくる。

私もじりじりと後退。


「今回はよもぎのために来たんです」


「へー」


さすがにないがしろにし過ぎたようで、柏木さんの瞳に意地悪な光が閃いた。

間が悪くソファの肘掛にお尻が当たる私。

一瞬後ろを気にした瞬間に柏木さんの腕が伸びた。

そもそもリーチが違うのだ。
そのままつかまり、抱きすくめられる。


「こうやってるとドキドキしない?」


柏木さんが私の髪に顔を埋めて言う。動揺させようという魂胆は見え見えだけど、まんまと引っかかりそうだ。
私は高鳴る胸を抑え、正直に答える。


「それはドキドキします。でも、放してください」


「いろは、最近強いなぁ。でも、恋愛初心者が元タラシに勝とうなんて100億年早いんじゃないの?」

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