オトナの恋を教えてください
「で、断られた理由は?」


「なんか、本気にしてもらえなかったみたいで……。あと、だいぶ引かれてたっぽい……」


「えー?女子なら誰でもウェルカムの柏木一がぁ?いろは、人違いしてない?」


「いや、柏木さん100パーセントでしたよ。どんだけ目ェ悪いのよ。間違えないって」


私は昨日の柏木さんの姿を思い浮かべる。

一世一代の告白をさらーりと流された切ない記憶だ。


「柏木さんが逃げるなんて、やっぱりいろはの抱える事情のせいかな。ちょっとドライに頼みすぎたとか、ない?」


美野里が原因究明に考える風な表情になる。

ドライにって……どんな感じだろう。蓮っ葉に『寝てあげてもよくってよ』みたいな?
うーん、わからん。

私は口を挟む。


「でも、柏木さんにはまだ事情を話してないよ。話す前に流されちゃったの」


私の回答に、美野里が変な顔をして固まった。
お箸をカチャッと置くと、私にぐぐっと顔を近づける。


「念のため聞くけど、いろはは何てお願いしたの?大事な事情も話さずに」
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