オトナの恋を教えてください
わかんない。
母に笑ってほしいという一人娘の願いを嵩に、私は今まで積極的な行動を避けてきた。
学校も、就職先も、母の望みを叶えるためだった。
今だって、反抗を企みながら、それは母を困らせたいわけじゃない。
私の中の鬱憤を昇華したいだけ。
悪い子にはなっても、母への復讐ではない。そこは絶対に違う。
……でも、そんな鬱憤がたまること自体、私と母の関係には無理があるのかもしれない。
黙ってしまった私を見て、美野里が慌てて言葉を重ねる。
「ごめん、脱線したね。今日はいろはのデート服を選びに来たんでした」
「ううん、美野里が心配してくれてるのはわかる。嬉しいよ」
私は首をふるふると振り、デートに使えそうな服をベッドに並べる作業に戻る。
「ところで、この何枚かあるワンピースはどなたの趣味?」
美野里の指し示すワンピース群は確かに私のワードローブの中では異色を放っている。
私は苦笑いで答える。
「はは、お母さんの趣味。たまに買ってくるんだよね、こういうの」
母に笑ってほしいという一人娘の願いを嵩に、私は今まで積極的な行動を避けてきた。
学校も、就職先も、母の望みを叶えるためだった。
今だって、反抗を企みながら、それは母を困らせたいわけじゃない。
私の中の鬱憤を昇華したいだけ。
悪い子にはなっても、母への復讐ではない。そこは絶対に違う。
……でも、そんな鬱憤がたまること自体、私と母の関係には無理があるのかもしれない。
黙ってしまった私を見て、美野里が慌てて言葉を重ねる。
「ごめん、脱線したね。今日はいろはのデート服を選びに来たんでした」
「ううん、美野里が心配してくれてるのはわかる。嬉しいよ」
私は首をふるふると振り、デートに使えそうな服をベッドに並べる作業に戻る。
「ところで、この何枚かあるワンピースはどなたの趣味?」
美野里の指し示すワンピース群は確かに私のワードローブの中では異色を放っている。
私は苦笑いで答える。
「はは、お母さんの趣味。たまに買ってくるんだよね、こういうの」