オトナの恋を教えてください
声をひそめ直し、美野里が言った。


「で、どうすんの?計画は諦める?それとも、他のメンズに当たってみる?後腐れなさそうで、優しそうなメンズ。総務の草野さんとかどう?」


「えーと……どうしよう」


美野里が顔をしかめてお説教っぽく言う。


「もう、これでやめてもいいと思う」


「……」


「私の目から見たら、いろはは可愛いよ。ちっちゃくて、髪もお肌もふんわり柔らかそうで、目がでっかくて。胸はつるんのぺたんだけど、ちょっとしたスイーツ女子だよ?
正直言えば私だって、こんな寂しい計画に加担するのイヤなんだから」


美野里の友情に満ちたお褒めの言葉をありがたいと思う。
だけど、私も引きたくないので、敢えて力強く宣言した。


「ありがとう。でも、やっぱり最後くらいは自分の意地を通したい。計画は実行する」


「いろはぁ」


「相手は……やっぱり柏木さんがいいんだけど……なぁ」


私は中断していたB定食にかかりながら、ふうっとため息をついた。






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