ずっと、傍にいてよねっ!
 「ほら、綺麗でしょ?」



 浅葱の部屋を見た後にこの部屋はヤバイ。



 同じ兄弟で、ここまで違うものだろうか。



 教科ごとにノートやらファイルやらが綺麗に並べられている勉強机に、



 塵一つ落ちていない床。


 
 ベッドもめちゃくちゃ綺麗に直してあるし、本は本棚に全部収まってる。



 「椎くんと浅葱って、本当は長男と次男、逆なんじゃないかなって思うくらい綺麗……。」



 正直な感想を言ってみた。



 「よく言われる。」


 椎くんはそう言って小さく笑った。



 

 「浅葱の笑顔と、そっくり。」



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