【完】CHESS-WHITE or BLACK-(誤字脱字加筆修正中P194まで修正完了済)
「その代わりと言ってはなんなんだけどさ…
姉貴、紅蓮の姫になってくんねぇ?」
流斗の口からでた姫って言葉
「い、いやよ。私はもういやなの」
ソファの上で体操座りをして額を膝に付ける
「大丈夫。優羅達なら姉貴を見放さない。
桜牙とは違う。あんな、
人の話を聞かないクズとは違うんだ」
私の肩にそっと手を置いた流斗
「俺さ、もう姉貴を一人にしときたくない。
だってさ……今にも消えそうなんだよ…」
流斗の手は震えていた
「親父と母さんと兄貴が居なくなって…
この家で過ごすのが辛かったんだよ。
だから、あの日俺は出ていった。
もう、戻ってこないつもりで………」
「な、んで戻って来たの?」
私達は沈黙になる