【完】CHESS-WHITE or BLACK-(誤字脱字加筆修正中P194まで修正完了済)






「その代わりと言ってはなんなんだけどさ…
姉貴、紅蓮の姫になってくんねぇ?」


流斗の口からでた姫って言葉


「い、いやよ。私はもういやなの」


ソファの上で体操座りをして額を膝に付ける


「大丈夫。優羅達なら姉貴を見放さない。
桜牙とは違う。あんな、
人の話を聞かないクズとは違うんだ」


私の肩にそっと手を置いた流斗


「俺さ、もう姉貴を一人にしときたくない。
だってさ……今にも消えそうなんだよ…」


流斗の手は震えていた


「親父と母さんと兄貴が居なくなって…
この家で過ごすのが辛かったんだよ。
だから、あの日俺は出ていった。
もう、戻ってこないつもりで………」


「な、んで戻って来たの?」


私達は沈黙になる









< 18 / 311 >

この作品をシェア

pagetop