課長の独占欲が強すぎです。

「東さん、どうもありがとうございます。私、すっかり元気出ました。東さんに相談して良かった」

 思わず満面の笑みになると、身体まで元気を取り戻したのかグ〜と軽快な音が私のお腹から響いた。

「わっ、やだ、恥ずかしい! 今の聞かなかった事にして下さい!」

「あはは、本当に元気が出たみたいだね。良かった。さ、お昼の続き食べちゃおうか」

「はい!」

 ずっと会話していたので手を付けてなかったサンドイッチをようやく頬張る。秋らしいカボチャとナッツのロールサンドがほこほこと美味しくてますます笑顔になってしまう。

「美味しいですねえ。やっぱたまには外で食べるのもいいなあ」

 高く澄み渡った秋の空を見上げながら、今度は和泉さんと一緒に公園でランチをしようと思った。

 いっぱい食べる和泉さんのために、私がまたお弁当を作ってあげるのもいい。会社に三段重を持ってくるのは大変だけど。

 そんな事を考えていたらもっと笑顔になってしまって、東さんに「宍尾さんのこと考えてるでしょ」なんてツッコまれてしまったけれど。

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