課長の独占欲が強すぎです。
心配掛けまいとそう言ってカラ元気の笑顔を向けると、和泉さんは眉を顰めて怪訝な表情を向けた。
「お前らしくないな。何かあったのか」
てっきり『食いすぎだと? お前は馬鹿か』なんて怒られるかと思ったのに。意外にもこちらの心中を的確に察してきた和泉さんに驚くと共に、嬉しくて縋りたくなってしまう。
けれど、ここは会社だ。私はもう1度ぎゅっと笑顔を作って彼に向けると「美味しかったから無理しちゃった」と当たり障りのない返事を口にした。
和泉さんはそんな私を見て「やれやれ」と云った風に息を吐き出すと。
「あまり心配を掛けるな」
優しさをいっぱい籠めた声でそう呟き、大きな手で軽く私の頭を撫でた。