課長の独占欲が強すぎです。

 不安ごと包んでくれそうな大きな手の感触に、安心と切なさで胸が震える。

「和泉さん……今日、お部屋に行ってもいいですか?」

 頭を撫でられながら上目で彼を見つめて尋ねれば、和泉さんはフッと目元を緩め愛しいものを見るような眼差しで私を見た。

「最近のお前はずいぶんと甘えん坊だな。いちいち聞かなくてもいい。来たくなったらいつでも来い」

 大きく受けとめてくれるその返事が嬉しくて、私は今度は作り笑いで無く本当の笑顔を浮かべると「はい!」と弾んだ声で返事する。


 和泉さんならきっと私の馬鹿みたいな悩みも受けとめて笑い飛ばしてくれる、
そんな気がして曇りっぱなしだった胸が少しだけ安堵した。

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