課長の独占欲が強すぎです。
「痛くなかったんですか?」
検査をしたお医者さんが尋ねると、和泉さんは腕組をした姿勢で他人事みたいに
「そう言われるとちょっと痒かったかもしれん」
としらっと答えた。
和泉さん曰く、学生時代にアメフトをやっていた経験があってこの程度のケガは慣れっこだったそうな。
だからって、幾らなんでも鈍感すぎるでしょう!
「あの程度でヒビが入るなんて、俺もヤワになったな」
看護師さんにサポーターを着けられながらそんな事を呟く和泉さんに、私は『問題はそこじゃないでしょ』とツッコみたい気分を抑えて深々と頭を下げる。
「ごめんなさい和泉さん! 私のせいでこんな大怪我してただなんて!」