課長の独占欲が強すぎです。
和泉さんは一瞬「気にするな」と言い掛けてから口を噤み、何か考える素振りを見せた。
「よし。じゃあお前は責任をもって俺が治るまで看病しろ」
「看病、ですか?」
「泊り込んでつきっきりでな。飯も食わせて風呂もお前が入れろ」
「なんですかそれ! どう考えても必要ないでしょう!? さっきまで平然と私をおぶって歩いてたじゃないですか!」
和泉さんのとんでもない悪巧みにムキになって反抗していると、お医者さんと看護師さんが苦笑いを零している。
「それだけ元気なら心配ないと思いますけど、一応安静を心がけてくださいね」
お医者さんにそんな言葉で見送られ、私は赤くなった顔を俯かせながら和泉さんと一緒に診察室を後にした。