星屑埋葬~赤ん坊の死~

出がけに実那はふと思いついて、タンスの中からピンク色のベビー毛布を出して持ってきていた。

身籠ったときから女の子と決めて買った毛布だが、
まだ六ヶ月にはいったばかりで突然破水し、
すぐ病院へ車を走らせたが間に合わず流産してしまった。

その子は思った通り女の子で、すでに五体も揃い目鼻立ちもはっきりしていたというが、
実那が退院して帰って来るとすでに小さな壺に納まっていた。

そうした別れのほうがあきらめやすいと言えるかもしれない。

が、夫に先立たされたいまは、赤ん坊を抱く望みも断たれた。

あの子がいたら、自分はもう少し生きることに張りをもてたかもしれない。



< 10 / 128 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop