公園であいましょう

   「余計な事ですって!」


 相沢さんの顔つきが変わった。



   「たかが公民館の事務員のあなたに何がわかるの?
    佐倉くんのそばをうろちょろして、、、目障りなのよ!
    佐倉くんもなぜあなたをかまうのかしら、、
    理解できない。」

   「あなたなんか、佐倉くんの隣にいて、認められる日なんて
    やってこないわ。
    さっさとわかれなさい!」



 怒りのあまり、ぶるぶるとふるえている相沢さんを見て
 私はきっぱりと言った。



   「私は、わかれません。」



 その言葉を聞いた相沢さんは、かっと目を見開くとバックを摑んで
 すばやく立ち上がり



   「不愉快だわ。」



 そう言って、ヒールの音を響かせて、歩みさって行った。

 ヒールの音が遠ざかり、私はほっと力をぬいてソファにもたれかかった。


  (相沢さんを怒らせてしまった。
   次はどんな攻撃がやってくるんだろう)


 ぼんやりと、そんなことを考えて座り込んでいる私の横に人影が立ち
 声がふってきた



   「お久しぶりです。桂木さん。」
< 140 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop