SPECIAL GAME
何かは私のすぐ近くまで近づいたのに…




メールから、丁度1週間経った9月6日。


《ピンポーン》
家のチャイムが午前6時ぴったりに音がなった。


朝から何なの?!

昨日まで飲んでいて二日酔いの私の身体はとてもだるいのに……



「はい…」


小さな声を頑張って出した。


「おはようございます」

目の前にいたのは紙袋を被った奇妙な人。声は男の人っぽい。


「え、おはようございます」


「私は怪しいものではありませんよ。あー、怪しいものであってるますけど…」

どっちだよ?!
と私は心の中でその人にツッコミを入れた。

「何の用ですか?」


「メールをしました。
これ以上の雑談は禁止されております。

これは強制です」


そう言われ口をハンカチで覆われた。
逃げようとしたがもう遅い。


「ううっ」
甘いバニラのような香り……
あ、だめだ。


眠気が私を襲う

「最後の良い眠りを…」


そう言われた瞬間…


バタン…

と音を立てて、私は倒れてしまった。
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