極上ドクターの甘い求愛
『お待たせしました~!唐揚げでーす!』
そんな時、先輩が頼んでいた唐揚げがテーブルに運ばれてきた。
『お!美味しそ~♪咲坂ちゃんも食べな~?』
「はい、いただきます。」
真っ先にから揚げに手を付けた先輩は、私の小皿に大きめの唐揚げを分けてくれる。
最後の枝豆を食べ終えると、私はその唐揚げに箸を進めた。
『で、どうなの?』
「えっ?」
『岩崎のことよ~!デートしたんでしょ?』
口に進んでいた唐揚げが、先輩の"デート"という単語でピタリと止まった。
岩崎先生のことでいつも相談に乗ってくれている前田先輩には、木曜日のことを前々から話していた。
……あ、そっか。先輩にはお見合いのこと…言ってなかったな。
楽しそうに私と先生のデートはどんなものだったのかと聞いてくる先輩に、申し訳なく思いつつ苦笑いを浮かべた。
「…してませんよ。」
『ぇえっ!?』
「ドタキャン、しちゃったんです。」
ビールを呑んでいた先輩は、私の言葉にとても驚いたようで、口に含んでいたビールを吹きかけた。
なんとかビールを喉に通してくれた先輩は、眉間にしわを寄せて、どうして!?と声を荒げた。