極上ドクターの甘い求愛



勘違いをしてはいけない。

岩崎先生は、きっと私をからかいやすい人というカテゴリーにしか分類してないはずだから。


『…繭ちゃんは?俺が行っちゃったら帰れないでしょ。』

「大丈夫です。タクシー拾います。」


努めて笑顔でそう言うと、先生は何故か急に不機嫌そうに溜息をついた。

……何で怒った?私これでも…気を遣ったんだけど。

きっと飲み会に行っている女の子たちは岩崎先生目当てがほとんどのはずだ。岩崎先生が来るのを心待ちにしてたはず。彼女たちの期待を、私が裏切るわけにはいかない。

――だって、岩崎先生は皆のモノ、だから。


『繭ちゃん、何か勘違いしてない?』

「えっ?」

『俺は元々、飲み会に行く気なんてなかったよ。』


………はい?

岩崎先生の言葉に驚きすぎて、目が点になった。



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