極上ドクターの甘い求愛



飲み会に行くつもりなかったって…どういうこと?

でも…玄関先で誘われてたよね?


「夕方ナースさん達に誘われてませんでした?」

『俺が行かないって言ったら、行こう行こうってうるさく言われてただけ。出席名簿にバツもつけたし。』

「嘘…。」


本当に最初から飲み会に行く気はなかったって言うの?

普通行くよね?飲み会だよ?美味しいものいっぱいあるのに…。

それに先生の場合、もれなくナースの女の子たちも寄ってくる。両手に花とはあーいうことを言うんじゃないの?


『まぁ、繭ちゃんとの食事が飲み会を欠席するイイ理由だなって思ったのも事実だけど。』


――あぁ、そっか。

私はただの予定の埋め合わせか。

何も予定がないのに健気なナースさん達の誘いを断るのは気が引けるもんね?


『だから、大人しく俺に家まで送らせてもらえる?』

「――はい、分かりました。」


断る理由がなくなってしまった私には、先生の誘いを承諾するしかなかったのだった。



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