極上ドクターの甘い求愛
「…う、わぁ……っ!」
岩崎先生のベンツに乗せられて、1時間ちょっと。
日もすっかり沈んで、ベンツから降りた私の目の前には、今まで見たこともないほどに綺麗な夜景が広がっている。
『気に入ってくれた?』
「はい…!ここ、夜になるともっと眺めがよくなるんですね…!」
岩崎先生の隣で、私は東京の街並みを見つめて感嘆の声を上げる。
ドライブに付き合って、と言われた私が連れてこられたのは、一昨日の木曜に岩崎先生に連れてきてもらった丘だった。
あの時は夕方だったし、外観どころではなかったから、こんなに景色が良いとは知らなかった。
『本当は、繭ちゃんを初めて連れてくるときにこの夜景を見せてあげたかったんだけどね。』
「……っ」
『繭ちゃん、こうゆうの好きでしょ?』
どうして、私が天体とか夜景を眺めるのが好きなことを、岩崎先生は知っているんだろう。
相変わらず私の情報は網羅している岩崎先生に驚く私だけど、私の好みを知っててここに連れてきてくれたことがとても嬉しかった。
「……岩崎先生は、私のこと何でもご存知なんですね。」
岩崎先生から夜景に視線を移しつつ、冗談交じりにそう言った。