極上ドクターの甘い求愛



『だから、病室で咲坂に会って、昔と全然変わっていないところを見てたら、昔の気持ちが再発したっていうか、』

「?」

『惚れ直した、っていうかさ、』

「っ……///」


それって…小学校の時、日野くんも私のこと…好きでいてくれた、ってこと?

本当は、真実は、私と日野くんは…両想いだった、ってこと?

それを悟った瞬間、体温が一気に上がって行った。

照れたようにハニカんで見せる日野くんを直視することはできそうにない。


『……今まで離れてた分、もっと咲坂のことが知りたいんだ。だから、俺に話してくんねぇ?何かあったから、こんなところにいるんだろ?』


告げられた日野くんの想いに、私は至極戸惑っていた。

だって、日野くんは確かに私の初恋の相手ではある。だけど、今となってそれは私の中で苦い思い出となってて、そんなに気に留めるようなものじゃなかった。

…正直、日野くんのことを患者さん以上には…見れない自分がいるのだ。


「――ごめんなさい。」


気付いた時には、勝手に心の声が外に出ていた。



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