極上ドクターの甘い求愛



『繭ちゃんの手作り弁当、すごく美味しそう。』

「……あげませんよ、絶対。」


これは私のなんだから!

私のお弁当を狙っている先生から、バッと自分のご飯を守る。

ただでさえ給料日前で食費を削って削って作ったんだから…!これは絶対にあげない、と強く思う。


『えー?食べたいなぁ。…昨日のキャラメルもすんごい美味しかったし。』

「っ……、そっそれは昨日頂いたメールで見ました…!」


折角話題をキャラメルから逸らしてたのに!

昨日の夜、いつもよりも遅めの夜ご飯を食べていた私に送られてきた先生からのメールは、私が作った生キャラメルがいかに美味しいのかということを長々と書き記されていて、それを見た私は燃えるように体が熱くなった。

あんなに褒めてもらったのに、ありがとうございます。おやすみなさい。しか打てなかった自分のコミュニケーション能力の低さをこれだけ憎いと思ったことはない。


『あんなの、よく手作りできたね。繭ちゃんって料理とかするの?』

「…まぁ、人並みには。」

『キャラメルは前から作ったりしてるの?』

「……まぁ。」


お菓子作りは昔からよくしている。

多分、お菓子作り歴の方が炊事歴よりも長いと思うくらいに、私はお菓子作りが好きだった。


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