極上ドクターの甘い求愛
――岩崎 Side――
『コークハイ、ひとつください。』
これが何杯目になるのかも分からない焼酎のコップを空にした繭ちゃんは、まだ飲み足りないのかコークハイを頼んでいた。
「…繭ちゃん、そんなに飲んで大丈夫?」
『大丈夫ですよー!私、これでもお酒強いんでぇー…。』
普段、俺には全く見せない笑顔をふにゃりと向けてくる繭ちゃんは最高に可愛いんだけど…、顔が赤いところを見て相当酔っていることが伺えた。
酔うと笑い上戸になるらしい繭ちゃんは、何も面白いことはないのにふふふと笑っている。
『先生、さっきからジュースばっか飲んでますねー、お酒飲まないんですかぁ?』
「あーうん、これ以上酔ったらいけないからね。」
つい先ほど、俺のところに絡んできた薬剤部長から渡されたワインのボトルを持って俺のグラスに注ごうとしてくる繭ちゃんの手をやんわりと止める。
先生のいけずー、と言いながらも笑顔をこぼす繭ちゃんの手つきはすごく危なっかしくて、元々俺が繭ちゃんに癒されに来た筈なのに、数十分前からというもの、俺が繭ちゃんの介抱をしている状態が続いていた。