極上ドクターの甘い求愛
「おーい、岩崎先生?」
『え?あ…ゴメン。』
数秒後、やっと我に返った先生だけど、まだやっぱりなんだかボーっとしている。
本当にいきなりどうしたんだろう。…私、先生に何か驚かせるようなことしちゃった?
……でも、岩崎先生も豆鉄砲を食らったようなあんな顔もするんだ。――意外だ。っていうか、あんな顔も岩崎先生ほどのレベルなら可愛く見えるとは、なんて得な顔をしてらっちゃるんだろう。
『繭ちゃんの笑顔があまりにも可愛くて…つい、』
「えっ…?」
今度驚いたのは、私の番。
……何を言い出すの?この先生は。
私の笑顔が可愛いって……先生の視力ってそんなに悪かったっけ?
「……今年度の視力検査、受けたほうがイイと思います。」
『えー?あれは必須じゃないでしょ?面倒だから嫌。』
「先生は外科医なんですから、自分の視力の程度は定期的に知っておくべきですよ。」
繭ちゃんは真面目だなーと言いながら笑う先生は、あれ、何で視力の話になったんだっけ?と首を傾げた。
そんな先生を見て私は、忙しい人だ、と思った。