労苦
第17章
     17
 土曜の勤務が終わり、翌日日曜の朝、普通に起きて出勤準備をした。

 
 晴海に一言遅くなる旨伝え、自宅マンションを出る。


 地下鉄に乗り、警視庁へと出勤した。


 一課のフロアには先に橋村が来ていて、


「梶間さん、おはようございます」


 と言ってくる。


「ああ、おはよう。……眠れてる?」


「まあ、毎晩蒸し暑いですからね。なかなか寝付けませんよ」


 橋村が軽く笑い、パソコンに向かうと、キーを叩き始めた。


 俺の方も電源を入れ、マシーンを立ち上げる。


 起動した後、MPDのロゴが出てきた。


 また今週も、三原伸吾殺害の現場に出向くことになる。
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