労苦
 そして週が明け、月曜の朝になる。


 午前6時には起き出し、キッチンでコーヒーを一杯淹れて飲んだ。


 晴海が、


「あなた、行ってらっしゃい」


 と言って、見送ってくれる。


 頷き、地下鉄の駅へと歩き出す。


 警察官も事情はいろいろあるのだ。


 基本的に暇なしで働きながら……。


 桜田門駅に着き、電車を降りて、警視庁本部庁舎へと歩いていく。


 建物に入り、十階の捜査一課フロアに行くと、橋村が先に来ていた。


 一言「おはよう」と言うと、相方が「おはようございます」と返す。


 そして互いに仕事を始めた。


 確かに警察官は激務だ。



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