私なんかが逆ハーだなんて!!

お礼にと奢ってもらったスイーツを遠慮がちに食べながら沈黙に緊張。

話しかけて、嫌、じゃないよね…。

でも…。 


「それ、美味しいのか?」

「!はい。これも私は好きですね…。」

ふーんとども言うような表情。

「そうか。今さらだけど名前聞いても良いか?」

「あ、田邊遥です。」

「俺は田島亮雅(りょうが)。」

私はペコリと頭を下げる。

「田邊さ、いつもいる奴達と仲良いのか?」

「え?…ああ、今日の授業の前とかうるさかったですよね。すみませんっ。」

「あ、いや、ただたまに見かける時なんか居づらそうだったから。」

!!


驚いた。

怖いと思ってた田島くんが思ったより怖くはなかった事に。

田島くんに私がそう見えてた事に。

初会話なのに割ときりこんだ内容に。


やっぱり私のこと明らか浮いてるように見えるよね。

スッと心をナイフで切られた感じがする。

「や、やっぱり。そう見えちゃいますかー?はは!」


泣きそうだし、緊張してるし、どうしたら良いか分からないで
 
怖いと思っていた田島くんに私の劣等感の話をべらべらと打ち明けてしまった。

「てか、ウザいですよね!なんかごめんなさいっ!か、帰ります!」

「お前さ、自分の事なんだと思ってんの。」

え…。

嘲った言葉だと思っていたのがこの言葉でそうではないのだと分かった。

真剣に、私を案じるような顔だったからだ。



自分の事なんだと思ってるのか?


嫌味じゃないとは思う。
でもどういう意味で言われているか分からない。










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