東堂くんは喋らない。
「…今日は、女子2人じゃなかったのかなー?」
「…あは、ごめんて。色々あって…」
「つれないこと言うなよ峰岸~」
その時、少し前で東堂くんと喧嘩していたはずの山本がやってきて、柑奈の隣に並んだ。
「俺と淡~い一夏の思い出つくろうゼ☆」
「断固拒否なんだけど」
そしてスタスタ歩いていってしまう柑奈…
「…道のりは険しいな」
置いていかれた山本が、苦笑いを浮かべた。
「とりあえずそのチャラキモい性格直せば?」
「なんだよチャラキモいって!」
驚愕する山本。
自覚なかったんかい。