新選組へ ~ 連理之枝 ~
どうやら俺は、悪戯の才能がない

誠より無いかもしれねぇな

何にも思いつかないなんて…



「眉間凄いですよ?」

「うおぉ!!」

「あははっ 考え事ですか?」

「おどかすなよ!」

「声掛けましたよ!」

「え?そ…そうか?」

「俺が間者なら、殺されてますね」

「怖ぇこと言うなよ」

「土方さん… 山南さんがね…元気なくて」

「ああ。わかってる」

「一緒に悪戯してみません?」


どうしてそうなる…

総司の影響か…?

「はっきり言うが、俺は才能ねぇ」

「でしょうね」

ゴン

「いってぇ」

「だったら、何で俺を誘ったんだよ!」

「だって… 」

誠が俺を上目に見る


「だって… 土方さんと遊びたかったから」


!!!!!

可愛くてしかたねぇ!!

新手の悪戯だ!!

まったく!!

俺は、誠に言われたら、何でもしそうだ!



とはいえ…




悪戯の才能が無い、2人が思いつくことは
ろくなもんじゃ無い

誠と2人、山南さんに説教されて

しょんぼり


総司がケタケタ笑っていて

もしかしたら、総司の入れ知恵かと

疑ったが、違った



「決めました!今度、土方さんと遊ぶ時は
道場で、対決しましょう!
土方さんには、勝てないでしょうけど!」

「前も言ってたが、何で俺に勝てないと
思うんだ?」

「だって… 」


誠のだって…が出た

覚悟しろ俺!!


「不思議な力とか使うでしょ?」












「は?」






「対決は、普通にしましょうね!?」







「おぅ」





どうせ、総司に何か吹き込まれたんだろう

深く聞かないことにした


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