新選組へ ~ 連理之枝 ~
佐々木殿が部屋を出た後


誠「輝知!あそこのお兄ちゃん達の中で
勝てそうな人に、えいやぁしてこい!」


俺達に向かって、ニヤッと笑いながら言う


畳に降ろされて、少し人見知りする

誠「いけ!!」


ちょこちょこ

クルッと誠を見た



誠「やっつけろ!!」


ちょこちょこ


少し歩いて、また誠を見る


誠「いけ!!えいやぁしろ!!」



ちょこちょこ



ん?



「えいやぁ」


ぽすっ


俺「え?あっ…」パタン


抱きつく子供と倒れてみた

見ると、子供は満面に笑みを浮かべ

喜んでいた


誠「ははっ輝知!強いなぁ!」

俺から、子供を抱き上げ

誠「みたか?慶喜!こうやって、やられるんだぞ!!」

慶「ん…わかった」






しばらく子供と遊び

子供と誠が、畳にゴロンと横になって

スヤスヤ寝はじめた



佐々木殿とお芳様が戻ってきて


「ほら!夏弥は、体調が悪いのよ!!
紅葉狩りは、駄目です!!」


結構な大声で、誠が起きる


「うっせぇ…バカみたいな大声だすなよ
輝知が起きるだろうが!!」

少し、朦朧としながら


「気持ち悪い……」

と言って口に手を当てる



「夏弥!大丈夫!?立てる!?」



騒ぎながら、お芳様が誠を連れて部屋を出た

佐々木殿が、子供を抱えて後をついていく


慶「すまん
話せる機会を逃したな…
紅葉狩りは、休ませよう」
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