新選組へ ~ 連理之枝 ~
信用され信頼されることを知る
【土方】

誠が新選組に来てから、屯所の雰囲気が
和んでいる

誠は、相変わらずの無表情だが

幹部をはじめ、平隊士まで皆して誠を頼りにしている

俺の小姓の仕事をしながら、頼まれた繕い物をしたり、家事全般は、毎日こなす
当番制にしているのに…

誠は、17になると言っていたが見かけは
子供……
小さいし、幼顔だし、可愛らしい
平助は、弟扱いしている
無口な斎藤ですら、誠にべったりだ

皆の手前、1ヶ月は、山崎の監視をつけている

今日は、幹部会議

山崎から皆へ報告をしてもらう

「全く、怪しい動きはありません
少し、働きすぎなくらいです」

これで、正式に新選組の一員だ

「山崎…誠を呼んできてくれ!」





会議再開して、少したった頃

ダァーンッ ゴツ バタン

激しい物音に、一斉に廊下を駆けた

!!!!!!

「誠…?」

うつ伏せに倒れた山崎に乗り、抑え
首にクナイを突きつけていた

「誠!そいつは、仲間だ!放してやれ!」

俺をチラッと見てから、誠が放れ

「失礼致しました、ご無礼お許し下さい」

山崎に向かって、深々と頭を下げた
そして、クナイを山崎に返した

「副長、すみません!俺がクナイで誠を
脅かしたんです!誠!!頭上げてくれ!」

山崎は、俺以外の者の前では、関西の言葉を話さない

藤「すごいな… 山崎君を抑えるなんて…」
原「おぉ誠!隊士のがいんじゃねぇか?」

幹部らが自分の組に欲しいと言いだし
山崎が
「監察方に下さい」
と言いだした

山南さんが言った
「誠の意思も聞かないと!!」

皆が、誠の返事を待つ

誠が俯いた

ここに来て、誠が俺達から視線を外したことはない

初めてだ

近藤さんが、誠の頭を撫で

「俺は、反対だ!歳の小姓でなければ
駄目だ!!誠には、まだ危ない!!」

庇った




「近藤さんは、本当にお優しいですね
土方さんの小姓のまま、監察方と隊士でも何でもやりますよ
置いて頂いてますから、働きます
俺 ……人、斬ったことありますから」

下を向いたままだが、無表情で言った

近「ならば、入隊試験をしよう!!」

近藤さんは、誠を隊士にしたくないのだろう



そのまま、道場へ向かった
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