新選組へ ~ 連理之枝 ~
相手は、永倉

体格、力の差は、歴然

木刀自体重い、永倉の攻撃を受けるのは
誠には、無理だ

誠は、右効きだが、なぜか左手に
片手だけで、見たこともない構えをした

「体術もつかいますから
急所、3カ所でいんですよね?」

誠は、いつも無表情だ

永倉に勝つような口ぶりで話す

永「手加減は、しねぇぞ!」

誠「はい」

俺「 両者、構え! はじめ!!」

すぐに誠が動いた

素早く低い姿勢になり、永倉の腹を斬る仕草をした

永倉が振り下ろす刀を軽くよけ
背後から、背中を軽くつく

そして

体術で永倉をくるりと仰向けにし、喉元へ
木刀をつけた

鮮やかな勝利だった

「勝負あり! 誠!!」

永倉を起こし、礼をした

山崎が慌てて

「副長!!監察方の試験もして下さい!」

誠を見ると

「構いませんよ」

近藤さんは、まだ反対だって言ってた

監察方 山崎 烝は、忍の術が使える
山崎が、こんなに人と関わりたがるのは
珍しい

烝「クナイ扱えるよね?」
誠「はい」

誠…普通に生きて来たっていったよな?
普通の奴は、クナイなんて使えねぇぞ?

ワラの的に8本、一気に投げるとか
しかも、全部が的に当たるなんて

軽々と屋根に上がったりとか

誠は、出された課題を余裕でこなした

…… 驚いた

俺「処遇は、後で言い渡す」
誠「はい」


近藤さんも、反対とは言えなくなった

これほどまでに、武術に秀でているなんて

誠の小さな体のどこに、こんな力があるのか?

小姓にしとくのは、もったいない!!

だが……近藤さんの心配もわかる

近藤、山南、俺の3人で話し合いをした

近「俺は、反対だ!!」
山「僕も、反対です!」
土「なら、俺の小姓のままでいいな?
しかし、皆を納得させる理由は?」

山「誠の本音がわからないんですよね
表情ないから、廊下で俯いたとき
我慢させたんだろうなって」

近「そこだ!俺も、気になった!
誠は、自分の命を
大事にしているようで、全く考えて
いない!
周りを優先して、盾になろうとするだろう」

土「過保護だな……
俺は、大丈夫だと思ったがなぁ
まぁ、慣れるまでということにしよう」


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