新選組へ ~ 連理之枝 ~
東宮様が二条城にいらして、はや数日


「なっ…夏弥!?」


あぁ…忘れておった・・・


「佐々木、こちらは東宮様だ!!
今日は、どうした?」


あれ以来、しばらく姿を見せなかった


佐「はい… 新選組のことで相談が…」


「新選組とは?」


東宮様が興味を持たれた

俺が頷くと、佐々木が説明を始めた


新選組について、説明が済むと

「それで?相談とは?」

佐「…あの、えっと…」

「東宮様に聞かれて、まずいことではあるまい!話せ!!」

佐「近藤の様子がおかしくて…
あんなに大事にしていた夏弥が
いなくなったのに、まるで仇のように
言うそうで…
あやつられているのではと…」

「うむ…」


「佐々木さん!!
明日、東宮と慶喜様が移転した屯所を
視察すると、伝えて来て下さい!」

「「 はぁ!? 」」


「実際に会ってみましょう!!
ね! 慶喜様は、面識がお有りでしょ?」


ニコニコと俺を見る



「そうですね…
佐々木、伝言を頼む!」


「はい…わっわかりました!」




何で大人しくできぬのだ…



記憶がなくとも、さすが


判断が早い



そういえば…


夏弥を斬ったあの日…


近藤は、酷いことを言ったと呟いた


それに…


山南に切腹をさせた



佐々木の見立てが正しければ


これは、夏弥しか解決出来ないかも…

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