新選組へ ～ 連理之枝 ～

【睦】


酒も飲めない宴など、たいくつだ

次々にくる挨拶に、飽き飽きしながら

警護をしている新選組を見る

伊東に平助、総司がいない…

外かなぁ


天「疲れたか？」

俺「少し…」

天「大病から、ひとつきしか経過しておらん、体力をつけねばな？」

俺「はい…すみません」

天「新選組が気になるのだろうが
気をつけろよ？」

俺「あははっ …」


笑って誤魔化すほかなかった

お見通しか…


「天子様、東宮様
本日、警護担当させて頂いております！
新選組 局長 近藤 勇にございます！
不躾でございますが…
東宮様にまた、御視察して頂ければと
お願い申し上げます！」


近藤さんらしい…元に戻ったんだな

良かった…



天「屯所内の改善は、終わったのか？」


近「あと少しで終わります！」


天「そうか
其方達に、睦仁が世話になったようだな？
礼を言う！
睦仁、機会を与える、視察して参れ」


俺「はい！畏まりました！」


あんなに笑うのが苦手だったのに
にやけないようにするのが辛かった

近藤さんと目が合い

目で会話するように、笑い合った


やっぱり…大好きだ


心の中が、ぽかぽかとあたたかい


無事に宴を終えた