新選組へ ~ 連理之枝 ~
「風邪ひくって!布団行くぞ!!」

「ちょっ!!無理!!」


強引に抱えて布団におろした

ついでに仕返し



今度は俺が組み敷く



「なんのつもりですか?」

「何って、襲われる前に襲うんだ」

「冗談に聞こえないから、怖いです」

「はははっもう、酔いは冷めたよ」


誠の横に転がる


「佐々木に聞いたんだ…
俺が女だったら?って…あいつ嫁にするって」


「そりゃ大変だな?苦手なんだろ?」


「うん
土方さんは、どうする?」


「う~ん」


「やっぱいい」


「なんだよ!!」


「だって」


でた・・・

変なこと言われる前に

「かわらねぇよ
誠が誰でも誠だし、男でも女でも
俺が、誠を好きなことにかわりねぇ… あ」


しれっと告白している自分に気づく



「/////こっち見るな!!」



俺、真っ赤だろうな


「それ?襲えってこと?」


なんでそうなる?



「ちげぇよ!!」


「あはっ必死?土方さんなんで照れてんの?」


コノヤロ!! からかいやがって!!


グイッ


誠を組み敷く


誠の表情が固まる


「怖いか?」

「少し… でも、平気」

「それ?襲えってこと?」


誠と同じことを言ってみる



「へへっ襲われると困るなぁ諦めつかないよ」



予想していた全力拒否の言葉と違う


都合よく、俺が好きって聞こえる


「土方さん、お酒控えて下さいね」


「だから、酔ってねぇよ!」















誠が俺の顔を撫でる






愛しい人を見る目で


大事なものを触る手つきで





俺の心臓が


理性が




壊れそうだ








必死に耐えていると






誠が言った















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